お隣は君限定 。

憂鬱




「だーりぃ…。」


口に出てしまうくらいに、今日は兎に角怠い。
季節は夏で、すれ違う奴も前を行く奴も、取り敢えず俺を含め、周りは半袖。
額や首等に汗をかいている奴も居る。

そんな中、学校への道のりを歩く俺。


岩田 晴翔 。

高校2年。因みに帰宅部。
成績は中の上あたりだと思われる。


「晴翔…。もう死にそうなんだが…。」


俺の隣を歩くこいつは、


中尾 龍 ( なかお りゅう )


まぁ、男の癖に睫毛が長くて、二重瞼。
無造作にセットされた癖っ毛の茶髪。

イケメンってよりは可愛い感じの男子だな。
それに加え、馬鹿。


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