和也 ー KAZUYA ・ 2番目に好きな人との結婚 ー
…澪の匂いがする。シトラス系の香水。
微かにしか匂わない その匂いを胸いっぱいに 吸い込む。
俺の中が 澪で満たされていく…と同時に違和感がして、口を開いた。
「なんか…澪っぽくないな、この匂い。
これ、好きだけど」
途端に澪の目に涙が溢れた…
「え?どうした、澪。なんで?」
聞いても 訳を言わずに、ぐっと 涙が零れるのを堪えて、
「なんでもない。大丈夫!」
…と 無理に笑う。
澪に 聞きたい事が いっぱいある。
知りたい。もう 気持ちがズレるのはいやだ。
「どっか、移動しようか?」
大人しく頷くだけの澪に 軽くキスをして
180を出した。
走らせながら ひとつ聞いた…
今の涙の訳も、急に暗くなる訳も、聞きたい事がいっぱいある。
まず、ひとつ。