Stray Love Ⅰ 〜ソラノイロ〜
「ナオ…っ!」

しがみつくように抱きついた。


ナオも、もっと強く抱きしめてきた。




「好きだ…!


オレが咲陽を守りたい!」





ナオ…







光は青空を創って…

ナオに抱きしめられてるアタシは、
青空に包まれてるみたいだった。



青く、どこまでも青い空。





誰も信じたくないとか…

幼馴染がいるヤツはムリとか…


もう、どーでもいい。




「守ってよ…




アタシも好き…

…ナオが好き」




一瞬の間をあけて…


ナオは勢いよく身体を離した。



「…

ほんと、に…!?」

細い目を大きくして、そう聞いた。



あらためて聞くなよ…

照れくさい…



「ほんとだよ…


ナオに惚れてる」

そう答えると…


「ヤバイ…



すげぇ嬉しい…」


ナオは目を伏せて、アタシの言葉を噛みしめるように微笑んだ。


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