Stray Love Ⅰ 〜ソラノイロ〜
アタシはナオの隣に座ると、
自分からキスをした。


唇を離すと…

ナオは、少し驚いたふうにアタシを見つめた。



「…

スル…?」

アタシもナオを見つめながら、囁いた。


「…

ココではしないよ」

アタシをジッと見て答えた。



じゃあ、どこでスルんだよ…

家でもシないくせに…




アタシはナオに抱かれたかった。




ナオはタバコを消すと…

優しくアタシを抱き寄せた。



「好きだよ…咲陽」

耳もとで優しく囁く声。



アタシも好きだよ…

そう答えるように、ナオにぎゅっと抱きついた。






もしかして…
この仕事のせい?


辞めるまで、抱かないつもりなのか…?


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