スタートライン~私と先生と彼~【完結】
「やっと、沙知にも初恋が来たと思って、お姉さん嬉しかったのになぁ」


理香は笑いながら言う。

「お姉さんって・・・」

「理香!」


教室のドアから呼ぶのは、理香の彼氏の木下 健之(キノシタ タケユキ)くん。


背は高く

スポーツ万能

かなりのイケメン

成績はまあまあ

性格は申し分なし。


少し八方美人なところはあるけど・・・。


まぁ、これでモテない理由はない。


同級生だけではなく、後輩からも人気がある。


だから、彼女の理香としては気が気でないことも多いみたいだ。私からしたら、木下くんの方がが気が気でないと思う。


なんせ理香は、

容姿端麗

スタイル抜群だから。

話すと少しギャップがあることろが、面白いんだけど。


木下くんは、私達とは違う学校を受けたから、離れ離れになってしまう。


でも理香は少し安心してるみたい。

木下くんが受ける学校は、男子の割合が極端に多い学校だから。


「じゃ沙知、私帰るね〜」

「うん。バイバイ」


理香たちはいつも仲良く二人で帰る。

だから、私はたいてい一人で帰ることになる。

理香みたいに彼氏は欲しいし、告白してくれる子もいるんやけど、なんだかその気になれないんよな・・・。


なんでやろう・・・?



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