スタートライン~私と先生と彼~【完結】
クリスマスが近づいてきたある日、隆から電話が掛かってきた。
「さっちゃん、24日か25日予定ある?」
「バイトやわ」
ケーキ屋にとって、クリスマスは稼ぎ時。バイトも休みなし。
「そりゃそうやんな?忙しいよね」
隆は寂しそうに言った。
「隆は一人?」
もしかしたら、誰か他に過ごす人がいるんじゃないか?と頭に浮かんで聞いてしまった。
「さっちゃんと過ごしたかったんやけどなぁ」
最近、隆の言葉が胸を掴んで離さないことが多い。
「ごめんね」
「じゃあ、クリスマスは友達のパーティーに行くことにするわ。さっちゃんもバイト終わったらどう?」
切り換えの早い奴め。
「うん。ありがとう」
でも、多分行けないなぁ。