スタートライン~私と先生と彼~【完結】
俺は、緩んだ口元を手で覆い、隠した。そしてニヤニヤしている顔を元に戻し、職員室に戻った。


『私の事も見ておいて下さいね』


と言った原田の笑顔が忘れられない。


あいつはどういう意味で言ったんだ・・・。

意味なんてないのかもしれない。


女子高生の言葉一つに翻弄されてどうする!


俺は原田との約束通り、次の日の練習にも付き合い、俺は原田を見ていた。原田も俺の方を向き微笑んだ。


やばい、やばすぎる!


目が合った瞬間、動悸が激しくなるのがわかった。

本当にどうにかしてる・・・・・・

教え子に恋愛感情を持つ教師を軽蔑していた自分が、こんな感情を持つなんて・・・。
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