スタートライン~私と先生と彼~【完結】


*******


「・・・こんな感じ」


私は今、隆と電話している。

隆は静かに私の話を聞いてくれている。


『よかったやん。やっと告白してもらえたんやね』


何が『よかったやん』よ!!


私は隆の言葉に無性に腹が立った。


「・・・・・・隆は本当によかったなんて思ってるん?」


『思ってるよ。だって、さっちゃんは4年間待っていたんやろ?』


「4年間・・・。じゃあ、私が隆と付き合ってた3年間は何やったんよ!!隆も私がお情けで付き合ってたって言うの?」



隆は黙っている。



「お情けで3年も付き合えるか!!もう知らん!!」



私は電話を切った。その後、着信とメールが山のようにあったが、全て無視をした。



なんで・・・隆は私を応援しようとするの? もう好きじゃないの?





私は次のスタートラインを見失っていた。




















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