スタートライン~私と先生と彼~【完結】

******


2学期末テストが終わり、昼食がてらファミレスでさっちゃんを紹介してもらうことになった。


「なんで圭もいてるんや?」


待ち合わせの場所に着いた俺は、木下の隣にいる男に違和感を感じた。

俺の浮かれ切ったテンションとは真逆で、若干・・・いや、かなり機嫌が悪い。


「木下に無理矢理連れて来られた」


そう無愛想に答えるのは、梶原 圭(かじはら けい)。

長身で男前だが、極度の人見知りだから、なかなか女の子が寄って来ない。


本人は、彼女がいないことをさほど気にしていないようだが・・・。


今の俺にとっては大問題で・・・・・・頼むから俺の『さっちゃん』を取らないでくれ。


なんてことは、口にはできないが・・・・・・・。




< 247 / 353 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop