スタートライン~私と先生と彼~【完結】
今日も授業が終わり、休憩がてら屋上に来てみた。学生時代もよく屋上で過ごしていた。誰も掃除をしない屋上はきれいとは言えないが、誰も来ないので過ごしやすい。

今の時期は、日差しはきついが、秋に近づく風が涼しいので、心地よい。教師となった今でも、時間があいた時など気分転換に屋上へやってくる。


俺にとって癒しの空間は、今日に限り違った。


ガチャ


錆び付いた金属性のドアが開いた・・・。


俺はとっさに隠れてしまった。


なんで隠れる必要があるんだ。


屋上に来たのは、隣のクラスの奥村だった。

なんだ?何をしにきたんだ??

俺は、敵意剥き出しの表情で奴の背中を睨んでいた。


ガチャ


またもやドアが開いた。


次の瞬間俺は、自分の目を疑った。


原田・・・・・・。


原田がなぜここに・・・。


そして出て来た疑惑。

奥村と付き合ってるのか??

俺の頭の中は混乱していた。


二人、いや俺も含めて三人の間に沈黙の時間が流れる。

俺の周りには、音も空気もないように感じられた。

「原田さん、ごめん。呼び出したりして・・・」

申し訳なさそうに言う奥村の態度に、俺が感じていた疑惑は晴れた。


――付き合っているわけではない――

「ううん」


付き合っているわけではないということは、・・・・・・告白か?
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