マリッジブルーをもっと青く!
「ちょっと千夏、私も暇じゃないんだけど」
奈々は呆れながら言った。


いつの間にか私は昨日来た奈々の家の近くのカフェにいた。


「それと昨日も言ったんだけど、10分おきに留守電にメッセージ入れるのはやめて!」
奈々は小さな子供に注意するような感じで続ける。

「『無機質な機械との戦いには絶対負けない』って一体何のこと?武蔵となにかあったの?」
少し心配そうに私の顔を覗き込んでくる。

奈々はやっぱり優しいな!ホントのこと言ったらもっと呆れられちゃうから、私のプライドをかけた留守電との戦いのことは黙ってよう。


「奈々、ありがとう、来てくれて!」
私はしおらしく言ってみる。






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