マリッジブルーをもっと青く!
zuccaの腕時計は午後10時を指している。
帰宅途中、さっきまで一緒だった武蔵のぬくもりが皮膚だけでなく心の奥に残っている。



『私の好きな余韻・・・』



武蔵のことを考えるだけでいつも一人でにやけてしまう。




ふと昨日女子会のごとく長々と話をした奈々のことを思い出す。

奈々に電話しようかとも思ったけど、さすがに昨日の今日だし、進展も特にないし。


さすがに奈々に悪いな、彼女も私と同じ社会人一年生、暇じゃないし。


ふぅっとため息をついて、余韻を噛み締めながら家に向かう歩幅を広げる。
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