マリッジブルーをもっと青く!
「どういたしまして!」
奈々は私の心の言葉を見透かしたかのように、返しの言葉を言う。


「千夏、時々心の中で思ってること、そのままつぶやいてるよ」
驚いている私に、奈々は優しく続ける。

「私も『バカっちゃん』はないと思う」
そう言い、大きな声で笑う。いわゆる高笑いだ。



「それはそうと、これから本当にどうするの?」
笑い疲れたのか、ふぅってひと呼吸おいて、奈々は再び聞いてくる。

少しパニックになってた私も、思い直し考える。


「武蔵のことは大好きだし、プロポーズ嬉しかったし、結婚したい」
私は自分でも驚くくらい強い口調だ。


「じゃぁ、前向きに解決策を考えよ!」
菜々も私の口調に強い意志を感じたのか、そう言ってくれる。

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