♀ my prince ♂
smile.21

高2の始まり




―4月。


みんな無事に高校2年生に進級。


玲央くんとは、また同じクラスなんだけど…夏凛ちゃんとは違うクラス。
だけど同じクラスには亮くんがいて…彼女はすっごく喜んでいました。



そんなことがあった次の日―。




ピンポーン




「…はーい。」


部屋のインターホンが鳴り玄関のドアを開ける。




……??




「……誰、ですか?」


すると…そこには知らない男の子が立っていた。



「あっ!もしかして未亜ちゃん?」



「えっ…はい…」




ちょ、ちょっと待って…!!何で私の名前知ってるの…っ!?




この子が私の名前を知っていたことに驚きパニック寸前になる。



「やっぱり~!!聞いてた通りだぁ~!」



「えぇっ…!?ちょっ…!離してっ!!」


その子は私に抱きついてきて私は慌てて、その子の身体を押したけど
男の子である彼の力に敵うはずはなく…ずっと抱きつかれたまま。




ちょっと…!ほんとに何…!?っていうか誰…っ!?




「…未亜ちゃん!どうしたの!?」


男の子に抵抗し続ける中、玲央くんの声が後ろから聞こえてきた。




あ…!玲央くん…っ!!助けて…っっ




「…って、お前か。早く離れろ!」



「はいはい」


この男の子の姿を見たらしい玲央くんがそう言うと、
その子は玲央くんの指示に従い私はやっと解放された。



「えっ…えっ…!?知り合い…?」


二人の訳の分からない会話に私は二人を交互に見て玲央くんにそう聞いてみる。



「知り合いっていうか…俺の弟」



「えぇ…っ!?そうなんだ!」


彼から“弟”の存在を知らされて私は驚く。




言われてみたら…ちょっと似てるかも。
それに…玲央くん並にイケメンだし…ね?





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