SINGLE
最終的にはまた晴久と話す必要はあるのだが。

香奈からの連絡ラッシュが過ぎ、晴久に電話をかけた。

落ち着いて話さなければいけない。

そう思う事はできた。


「ハル」


晴久が電話に出た。

憔悴しきった声に胸が軋んだ。


「電話ブチって…ゴメン。冷静に話したかったから」

「博愛」

「なに???」


自分を呼ぶ夫の小さな声に、なぜかひるんだ。


「もうやり直されへんのか、俺ら」


< 11 / 11 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

車輪の唄
輝李/著

総文字数/28,265

恋愛(その他)66ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
全部、夢だったら好かった 全部、嘘だったら好かった もう、どうでも好かった… 電車の窓から見る景色に もう色は無く 絶望に暮れて帰路に着いた私を 抱きしめてくれたのは 紛れもなく 私の母親だった。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop