halcyon
僕は睡魔に誘われるがままに寝ようかと思ったけれど、一番前の席で堂々と寝るのは、いくら何でも失礼かと思い、読書でもして時間を潰す事にした。


まぁあ、それもそれで失礼だけれど、うつ伏せで寝るよりかはマシというものだ。



英語は苦手でサッパリだったけれど、日本語…

つまり国語は得意だった。


「読書好き=国語が得意」の方程式は、必ずしも合っている訳では無いけれど、僕の頭の中では「読書好き=国語が得意」の図式が成り立っていた。


人間は、いつだって自分を中心に考えてしまう生き物だ。
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