halcyon
第6章 愛は苦しみ
"ぷぅ"さんとのメールは楽しくて仕方が無かった。


まるで、あの頃の先生と僕との会話の様で…



メールをしていると、すぐに時間が過ぎてしまう。


この世界で初めて僕を僕として認めてくれた人。


「そういえば、ぷぅさんって、どこに住んでるんですか??」

「教えなーい。」

「意地悪っ!!」

「ソラ君って可愛いねっ。普通に長野に住んでますがな。」

「長野かぁー…遠いなぁ…」

「まぁあ鹿児島と長野は遠いね…」

僕は世界の遠さに気付く。


僕を認めてくれた人と抱き締める事は、おろか…



逢うことすら叶わない…
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