いつか見つけてね2
「みつのぶっ!


もう、恥ずかしいよ。

また眠っちゃってたね。


せっかく今日のクラスゆっくりだから起きてようって頑張ったのに。」


「おはよう、美穂。

起こすのあまりにも可愛くて出来なかった。


もう少し眠ってていいよ。

俺はまた仕事に行くから。


毎日こんなのでゴメンな。デートもろくにできてない。

あともう少ししたら落ち着くから、その時はどっか行こう。」

光信が忙しいのはわかってる、でもこうやって毎日少しでも顔を見せてくれて、それだけでもすごいことなんだと思うから、これくらい大丈夫。


「うん、楽しみに待ってる。

今日はお弁当作ったから持っていってね。


ほら、自分の部屋に戻って準備しないと。」

「じゃ、やっぱり美穂も来て。」

パジャマのまま上着を羽織って手をひかれて光信の部屋へ行く。


光信と私は同じマンションに住んでいるからこうやって私がパジャマのまま移動することが多くなった。


一緒に暮らすっていうのは抵抗がある。

学生で彼氏と同棲なんて、周りの友達はしていることもやっぱりちゃんと順序を踏んでいきたい。

帰りを待つとか、そんな風にすると負担になってしまう気がするから。


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