いつか見つけてね2


俺は今最高に忙しく仕事に明け暮れていた。

新年になり社長就任後は朝から晩まで会社に時間を取られて夜の帰宅は午前様になることもしばしば。

でも、こうやって頑張っていられるのは俺の愛しい彼女の存在があるから。


毎晩俺は自分の部屋に戻る前に美穂の部屋に寄っていく。

一人暮らししている俺の大切な彼女の様子を伺うために。

アメリカに新しいプロジェクトの為に転勤していった美穂の兄。

この二人の兄妹愛は誰にも冒されない、その兄、史也が俺に合鍵を託してくれた。

「美穂を頼む。あいつは寂しがり屋だから。」そう言われた、それは前からずっと言われ続けたこと。

そんなことを言われたからだけじゃない、俺にとっても彼女が必要で夜がいくら遅くても彼女の寝顔を見るだけになっても俺は満たされる。

ほんの数分、数十分、そんなぐらいしか時間が過ごせないけどそれでも、結婚を前提に付き合っているという安心感があった。


少しだけの会話の時もある、ソファーで眠ってしまった美穂をベッドまで運んでいく時もある。

美穂は知らないかもしれないけど、俺は美穂を抱きしめながら睡眠するとすごくよく眠れるんだ。

ベッドまで運んでそのまま朝まで眠った時に眠気が一気にひいて驚いた顔をする美穂、その顔にそっと唇を合わせると真っ赤になって、俺を掻き立てる美穂。


この顔を見れるのは俺だけ。



誰にも渡さない。

俺はかなりの独占欲の塊だ。






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