メトロノーム
「砂輪」
流れる雫を、あなたは見ているのだろうか。
だとしたら、どんな思いで。
絡まるのは、腕でも脚でもなくて。もっと深いものがいい。
本当に欲しいのは、あなた全部なの。
抱きしめて、汗ばんで、火照って、引っ掻いて、私の痕跡をあなたに、抱きしめて。
こうしていると、必要とされているような、錯覚がする。
だけど、どこか罪悪感に似た引っかかりがあるのは、心を外側においてけぼりにしているからだ。