【完】クールな同級生と、秘密の婚約!?
「俺にしか心を開かなかった湊が、誰かを愛せるようになれた」
祐馬がメガネの奥の瞳を細め、穏やかに笑う。
「だから、亜瑚ちゃんには感謝してるんだ。
湊の心の闇を、晴らしてくれた。
それはきっと、亜瑚ちゃんにしかできなかったことだから」
「祐馬……」
そんなふうに考えてくれてたのか……。
改めて、親友の大切さというか、ずっと隣にいてくれた祐馬の存在の大きさが身に沁みて感じる。
「って、なんか面と向かってこんなこと言うの照れる〜♪」
しんみりした空気を明るくするように、わざとおちゃらける祐馬に、思わず俺も苦笑した。
その時、掛け時計から23時を知らせる音楽が流れてきた。
「やべっ。もうこんな時間か! 帰らなきゃ」
祐馬が慌てて立ち上がる。
「今日はありがとな。急に誘ったのに来てくれて」
「いいってことよ〜!
でもま、親友には幸せになってほしいってのが、本音だけどね」
「ん?」
「あぁ、こっちの話!
んじゃ、帰るね。メリークリスマァッス☆」
高らかにそう言い残して、祐馬が帰って行った。