読書少女




一瞬視線を逸らした後、またコッチを向いて頷いた



その視線の先には杏香



…やっぱ分かってたんだな



「…気になるか?杏香のこと」



「は!?」



「変なこと言ったか?」



…ちょっと待て。コイツ佐山を超えた鈍感か!?



凪が鈍感ってのは元々知ってた



中学のころ嫌ってほど思い知らされたし、可哀想な男たちも多数見てきた



けどここまでだったのか!?



俺の分かり易い(自分で言うのは悲しいが)行動もただの変質者程度に思ってたのか…(自滅)



…俺って実はどM!?



「凪!襲われてない!?」



「なんのことだ?」



来やがったな‥‥



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