レヴィオルストーリー
「四人で5600¢にしてくれるってさ」

アレンがカウンターから素晴らしい微笑みを浮かべてやって来た。

どうやらあの微笑みをしながら交渉したらしい。

「半分以上割引してもらえたのね。さすがだわ…」

「まぁな」

余裕余裕、と言いながらピースしたアレンをギルクは睨む。

「…ギルク、何?」

急に睨まれたアレンは面食らって戸惑いながら聞いた。


「別に!」


お前何かにはわかんねぇよ!


せっかくの普通の顔を台無しにするふて腐れた表情でギルクは拗ねた。

「意味わかんねぇ」

怪訝そうにギルクを見ながら、アレンは部屋へと案内してくれる宿の若い女性使用人について行った。

使用人はやたらと緊張してアレンをちらちら見る。

それを見てレイまでもが不機嫌になってしまった。




「わざとなのか?あのモテようは?自慢してんのか!?」

「鈍感アレンが気付いてるわけないじゃないッ、馬鹿ギルク」


イルはいつまでも拗ねてちっとも男らしくない彼氏ギルクに渇を入れた。


「ていうかギルクがモテたらあたしが困るのッ」

イルの言葉に急にご機嫌になったギルクは、単純なやつなのでした。


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