レヴィオルストーリー

31.名も無い村



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ルティの話が終わった後、合同した二つの冒険者のチームはほぼ無言で名も無い村に向かった。

名も無い村についてからは、一つだけあった小さな宿にチームごとに泊まる。



アレンは荷物を置いた途端、何も言わずに宿を出ていった。



「…そりゃああんな話聞いたら辛いよな」

ギルクが窓から外を見ながら、頬杖をついて呟いた。

「何かしてあげれないのかなぁ」

真っ赤になった目をこすり、イルが涙声で言う。

「…………。」

「レイ?どうしたぁ?」

何も言わずに眉根を寄せるレイに、ギルクがきょとんとして聞いた。



「だめよ」

「はぁ?」

急に呟いたレイの言葉にギルクは首を傾げる。

「アレンを一人にしちゃ、だめよ。」

「そりゃあ今までアイツは一人だったしな…。でも俺らがいるさ!」

胸を張り、何故かそこで威張るギルクをレイはちら見する。

「違うわ。たった今よ」

「何でぇ?」

鼻声のイルが不思議そうに聞く。

「わからないの?」


ギルクとイルを、少し怒った様子でレイは睨んだ。


「さっきのアレンのあの顔は、本当のアレンの笑顔じゃなかったわ」

「だからそっとしといてやるんだろ?」

ギルクの言葉にレイが首を振る。


「違うの。だからこそ一人にしちゃだめなの」




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