同級生

雅貴side


「早く学校に着きすぎた~」

と言いながら学校をうろうろしていると、きょろきょろしながら歩いている人を見つけた。


「こんなところで何やってんの!?」

と声をかけると、戸惑った顔をした。


「どうした?」


ともう一度声をかけてみると・・・


「いや、ただ散歩してるだけ…」


と返事が返ってきた。
こんなところ散歩しても楽しくなくね?とか思いながら


「散歩って…
なんかあんの!?」


っと言いながら少し笑ってしまった。


「暇だったから」


と言ってその子が近くにあったベンチに移動して座る。



< 9 / 16 >

この作品をシェア

pagetop