たゆたえども沈まず

部長は奥の方で眠っている。プリンス先輩は二人の入部希望届用紙を持って、ひらひらさせていた。

「良かったね。体育祭には三年生いないから、二人じゃ限界あるし」

「はい。部長はもう知ってるんですよね?」

「二人の声を聞いて眠りにつきました」

それなら一安心だ。今日は蘭子が来ないらしく、そこでお開きになった。入部希望届を提出して、帰宅した。

「ただいま」と家の扉を開けて、リビングへ行く。

キッチンにいるお母さんから声が返ってこなくて、私は食卓の上に乗っていたものを見つけた。

夏休み明けの模試。



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