朋くん~小さな江ノ電物語~

 1982年。小さな男の子が産まれました。名前は、新田朋宏君。みんなは〔朋くん〕と可愛がりました。

「生んで、良かった。」
朋くんのお母さんは、そう言いました。実は、お母さんは〔拡張型心筋症〕という重い病気を患っていたのです。朋くんを生むことで、命の灯が消えてしまうかもしれないとお医者さんにも言われていました。でも、お母さんは朋くんを生んだのです。
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