小児病棟
「海はプールと違って波があるからな、プールで三百メートル泳ぐよりもっと体力使うぞ」
 
先生が悟の肩をぽんぽんと叩く。

「よーし! じゃあ行くぞ」
 
先生はのっしのっしと歩き海へと入っていく。六年生から順番に、それに続いた。

「おー! つめて!」
 
悟は全身を硬直させた。

「じゃあ、二列で泳ぐからな。なにかあったらすぐに手を挙げて声を出しなさい」
 
ひざまで水につかったところで、先生は振り返りみんなに言った。

「はい!」

「よし! じゃあ行くぞ」
 
峰岸先生は、ゆっくりと沖に向かって歩き出す。そして、水が胸のあたりまでくると、平泳ぎで泳ぎだした。子供たちも、次々と平泳ぎで泳ぎだしていった。
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