小児病棟
峰岸先生と子供たちは、互いにかけ声をかけながら、沖のブイへと泳いでいった。

「あー疲れたー」
 
練習を終え、部屋に戻るなり悟はバタンと畳に倒れこんだ。

「海は疲れるなー、あー暑っ」
 
悟は寝転んだまま、コードを持って扇風機を引き寄せ自分に向けた。
 
そんな悟を横目に、正哉は窓を開けた。セミの声が、何重にも折り重なって耳に突き刺さってくる。

真っ青な空に、もくもくと膨らむ入道雲。

窓から入ってくる海からの風が、汗を気化させ体を冷やす。

「夏だな~」
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