小児病棟
「よし! いくぞ!」
 
曇り空の下、峯岸先生はジャブジャブと海の中に入っていった。アカフン軍団は二列になり、先生のあとをついて海に入る。

「ひゃあ、今日は冷てえ……」
 
正哉は思わず身震いをした。先生は、海面が腰のあたりまで来たところで一旦止まり、横に浮いている伴走のゴムボートのほうを向いた。ボートの上には、男性の先生が二人乗っている。

「では先生、よろしくお願いします」

「わかりました」
 
峯岸先生は、子供たちのほうに振り向いた。

「じゃあ、行くぞ!」
 
先生は、平泳ぎで泳ぎだす。子供たちも、先頭の二人から順々に泳ぎだしていった。

「ワッセ!」

「ワッセ!」
 
先生と子供たちは、互いに声を掛け合いながら泳いだ。その列は沖へ沖へと進み、ついには沖のブイまでたどり着いた。
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