小児病棟
「加藤君、ちょっと……」

食事が終わり、正哉が薬を取りにナースセンター前に行くと、ちょうど中にいた婦長が声をかけてきた。

「あ、はい……」

「今夜、明日くらいかな……ちょっと、待っててみて?」

「え?……」

「もしかしたら、なくなったミニカー、出てくるかもしれないから」

婦長は、正哉の頭をポン、と軽く叩いた。
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