天然無自覚と俺様くんの同居
私は歩きながらケータイを開く。
「やっぱり」
私はケータイを見て小さくため息をつく。
メールは夏実…そして電話は昌くんだった。
私は夏実と昌くん、二人に取り合えず今から羽柴くんと話しにいく…と、メールで返信しといた。
そして電話をかける。
―――プルルルル…
「もしもし?羽柴くん?今から学校来れる?うん…分かった…先に着いたら教室で待ってて…それじゃあ…」
羽柴くんに一通り話すと私はケータイを閉じ再び歩き出した。
――――――――
――――――
――――
教室のドアを開けると羽柴くんは窓の外をぼんやりと見ていた。
「早いね…羽柴くん」
私が声をかけると羽柴くんは私に視線を向けてにっこりと微笑む。
「早いでしょ……で?何?こんな朝早く…」
私はゆっくりと羽柴くんに近づき口を開く。