天然無自覚と俺様くんの同居


「信と…仲直りしてほしいの…」

それを言った瞬間羽柴くんの表情が一瞬曇った気がする。


「……え?何で?」

「信は…こんなこと望んでないような気がする…」

私はうつ向きながら羽柴くんと話す。


「望んでない…か…当たり前だよ…そんなの…」

「え?」

「だって…これは…俺の行為でやってるんだもん…由季ちゃんも聞いたでょ?電話で…さ」

そう言い羽柴くんはニコリと笑う。


「そ、れは…そうだけど…」

それは事実なので私は否定をしなかった。


「だからさ…」

「キャ!」

気が付けば羽柴くんに押し倒されていた。

「俺が由季ちゃんを襲ったらアイツはどんな顔をするんだろう…」

「羽柴くん…」


そうこうしている間に羽柴くんは私との距離を
どんどん積めていく。


「ぃ、嫌!羽柴くん!やめて!」

生憎机の上に押し倒されたので逃げ場はない。

< 325 / 402 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop