天然無自覚と俺様くんの同居
「信と…仲直りしてほしいの…」
それを言った瞬間羽柴くんの表情が一瞬曇った気がする。
「……え?何で?」
「信は…こんなこと望んでないような気がする…」
私はうつ向きながら羽柴くんと話す。
「望んでない…か…当たり前だよ…そんなの…」
「え?」
「だって…これは…俺の行為でやってるんだもん…由季ちゃんも聞いたでょ?電話で…さ」
そう言い羽柴くんはニコリと笑う。
「そ、れは…そうだけど…」
それは事実なので私は否定をしなかった。
「だからさ…」
「キャ!」
気が付けば羽柴くんに押し倒されていた。
「俺が由季ちゃんを襲ったらアイツはどんな顔をするんだろう…」
「羽柴くん…」
そうこうしている間に羽柴くんは私との距離を
どんどん積めていく。
「ぃ、嫌!羽柴くん!やめて!」
生憎机の上に押し倒されたので逃げ場はない。