ラブレター2
ATMへ走り、さっきの場所へ戻ってくると、待ちかまえた店員と、話をしているあいがいた。
「これで。」
裸で握り締めていたお金を払い、お釣りを貰い、財布のチャックを開き、小銭をチャラチャラ入れた。
「ありがとうございました。」
僕に、袋を手渡した店員を後にし、あいの前を歩いてた。
「お前に買ったんだから、お前が持てよ。」
恥ずかしくて、かっこつけたくて、少し、言葉が不器用になってしまう。
「ありがとう。」
その言葉が、本当に嬉しかった。
「あのさ、そんな顔するな。」
喜ぶ顔を、見たいだけなんだよ?
「でも…。」
「でもじゃない。今度のクリスマスや、ホワイトデーや、何ヶ月記念とかに、何もしてあげられないだろうから、それ一つで、今は我慢してて?」
うん。と、軽く頷いたあいに気を使い、ほら。なんて言いながら、左手を捕まえた。
「あのね、口じゃ上手く言えないから、値段で愛を比較して。なんて、ちょっと、おかしいけれど、それが俺の気持ちだから。なっ?お前が、今までで最高額だな。」
世界の誰よりも、好き。って、恥ずかしいから、言えないけれど、ただ、この気持ちと、喜んでもらいたいのは、嘘じゃない。
それをあげたから、離れないで。
それをあげたから、好きでいて。
そんな、簡単な気持ちじゃないんだよ?
これが、無償の愛でも、片思いでも、ただ、君が喜んでくれる顔を見たいだけなんだ。
強く握り返された手に、わざとっぽくエスカレーターの前で、転(こ)けそうにしたりするのも、君を好きになった日と変わらない、笑っている君が、好きだから。
「取られるなよ。」
なんて、罰が悪そうな顔を、まだ引きずるあいに、笑って言った。
帰りの車の中で、貢いでしまったなぁ。なんて、笑ってほしくて言ったつもりが、そんな風に言わないで。って、怒られてしまった。
「ご、ごめん。」
誰かに、こんな思いを乗せたプレゼントなんて初めてで、それくらい、あいに惚れてるんだ。と、バレたくなくて、皆の前でも、強がったそんな言い方しかできなかった。
大好き。とか、柄じゃないから、かっこつけてしまう理由。
君は、分かってくれてるよね?
「ねぇ、付けて付けて!!」
勿論、ピアスをあげた時と、同じ気持ち。なんて、二度も言わない。
僕の家の中で、袋から取り出されたネックレスを、上手くできない。と、言うあいがいて、僕が付けてあげた。
「あっ、凄く似合うよ?」
「ありがとね。」
家の中では、沢山、喜んでくれたあいがいたから、愛しさを止められず、長いキスの後に、エッチをした。
「大好き。」
僕を感じてくれるあいを、どうしようもないくらい、どうしようもないくらいに、いっぱい好き。
そんな、少し肌寒くなった、夕暮れの風。
そいつはカーテンを優しく撫でて、僕達は寝転がり、また、キスをして。
「カラットって、どんな意味なんだろ?」
「んー。…分かんない。」
そんな会話を、キスを交えながら、繰り返していた。
「でも、三つもあるなんて、贅沢だね。」
笑顔の返事が、可愛くて、また、キスをする。
「でも、マジで、可愛いよ。似合ってる。」
胸元を見ようとするあいの頭を抑え、また、キスをする。
「だーめ。俺だけが見れる、あいだから。」
うん!!と、元気な返事と共に、僕を抱き締めてくれた。
「ずっと、付けててよ。」
「えー。なんか、取られそうで、怖い。」
確かにな。と、二人で笑っていた。
「今度は、無くすなよ?」
「う~。ごめんなさい。」
何でも許してしまうのは、あいだけなんだよ。
「皆に、自慢して。」
値段や価値じゃなくて、こんなに愛されてる。って、自慢してほしいんだ。
笑って、はーい。なんて、こんな気持ちを、見透かされているのかな。
空が薄暗くなり始めて、器用に取り外したネックレス。
取られたら、嫌だもん。と、元の箱に戻したあい。
「お、落とすなよ!!」
大丈夫。と、立ち上がって、強く抱き締められた僕の身体。
手を繋いで降りる、長い階段。
くだらない話をしながら、あいの目を見ながら、二人して、少し転けそうになりながら。
最近、懐(なつ)いてくれるようになった、ナナちゃんの怒声も聞こえず、あいの家の前で、おやすみのキスをした。
『聞いたよー。あいに、何を買ったって?』
大したこともない、あいの親友からのメールが、本当に嬉しかった。
『貢いでしまった。でも、あい、喜んでくれてんのかな?』
『喜んでなきゃ、あんなに、浮かれてないって。あい、なんか可愛かったよ。あっ、あと、私にも貢いで。』
僕が知らないあいが、皆の前にいるのかな?と、少しの嫉妬と、大きな嬉しさが込み上がってきた。
『アホか。』
また、早く会いたい気持ちにさせてくれる、世界で一番好きな人。
「これで。」
裸で握り締めていたお金を払い、お釣りを貰い、財布のチャックを開き、小銭をチャラチャラ入れた。
「ありがとうございました。」
僕に、袋を手渡した店員を後にし、あいの前を歩いてた。
「お前に買ったんだから、お前が持てよ。」
恥ずかしくて、かっこつけたくて、少し、言葉が不器用になってしまう。
「ありがとう。」
その言葉が、本当に嬉しかった。
「あのさ、そんな顔するな。」
喜ぶ顔を、見たいだけなんだよ?
「でも…。」
「でもじゃない。今度のクリスマスや、ホワイトデーや、何ヶ月記念とかに、何もしてあげられないだろうから、それ一つで、今は我慢してて?」
うん。と、軽く頷いたあいに気を使い、ほら。なんて言いながら、左手を捕まえた。
「あのね、口じゃ上手く言えないから、値段で愛を比較して。なんて、ちょっと、おかしいけれど、それが俺の気持ちだから。なっ?お前が、今までで最高額だな。」
世界の誰よりも、好き。って、恥ずかしいから、言えないけれど、ただ、この気持ちと、喜んでもらいたいのは、嘘じゃない。
それをあげたから、離れないで。
それをあげたから、好きでいて。
そんな、簡単な気持ちじゃないんだよ?
これが、無償の愛でも、片思いでも、ただ、君が喜んでくれる顔を見たいだけなんだ。
強く握り返された手に、わざとっぽくエスカレーターの前で、転(こ)けそうにしたりするのも、君を好きになった日と変わらない、笑っている君が、好きだから。
「取られるなよ。」
なんて、罰が悪そうな顔を、まだ引きずるあいに、笑って言った。
帰りの車の中で、貢いでしまったなぁ。なんて、笑ってほしくて言ったつもりが、そんな風に言わないで。って、怒られてしまった。
「ご、ごめん。」
誰かに、こんな思いを乗せたプレゼントなんて初めてで、それくらい、あいに惚れてるんだ。と、バレたくなくて、皆の前でも、強がったそんな言い方しかできなかった。
大好き。とか、柄じゃないから、かっこつけてしまう理由。
君は、分かってくれてるよね?
「ねぇ、付けて付けて!!」
勿論、ピアスをあげた時と、同じ気持ち。なんて、二度も言わない。
僕の家の中で、袋から取り出されたネックレスを、上手くできない。と、言うあいがいて、僕が付けてあげた。
「あっ、凄く似合うよ?」
「ありがとね。」
家の中では、沢山、喜んでくれたあいがいたから、愛しさを止められず、長いキスの後に、エッチをした。
「大好き。」
僕を感じてくれるあいを、どうしようもないくらい、どうしようもないくらいに、いっぱい好き。
そんな、少し肌寒くなった、夕暮れの風。
そいつはカーテンを優しく撫でて、僕達は寝転がり、また、キスをして。
「カラットって、どんな意味なんだろ?」
「んー。…分かんない。」
そんな会話を、キスを交えながら、繰り返していた。
「でも、三つもあるなんて、贅沢だね。」
笑顔の返事が、可愛くて、また、キスをする。
「でも、マジで、可愛いよ。似合ってる。」
胸元を見ようとするあいの頭を抑え、また、キスをする。
「だーめ。俺だけが見れる、あいだから。」
うん!!と、元気な返事と共に、僕を抱き締めてくれた。
「ずっと、付けててよ。」
「えー。なんか、取られそうで、怖い。」
確かにな。と、二人で笑っていた。
「今度は、無くすなよ?」
「う~。ごめんなさい。」
何でも許してしまうのは、あいだけなんだよ。
「皆に、自慢して。」
値段や価値じゃなくて、こんなに愛されてる。って、自慢してほしいんだ。
笑って、はーい。なんて、こんな気持ちを、見透かされているのかな。
空が薄暗くなり始めて、器用に取り外したネックレス。
取られたら、嫌だもん。と、元の箱に戻したあい。
「お、落とすなよ!!」
大丈夫。と、立ち上がって、強く抱き締められた僕の身体。
手を繋いで降りる、長い階段。
くだらない話をしながら、あいの目を見ながら、二人して、少し転けそうになりながら。
最近、懐(なつ)いてくれるようになった、ナナちゃんの怒声も聞こえず、あいの家の前で、おやすみのキスをした。
『聞いたよー。あいに、何を買ったって?』
大したこともない、あいの親友からのメールが、本当に嬉しかった。
『貢いでしまった。でも、あい、喜んでくれてんのかな?』
『喜んでなきゃ、あんなに、浮かれてないって。あい、なんか可愛かったよ。あっ、あと、私にも貢いで。』
僕が知らないあいが、皆の前にいるのかな?と、少しの嫉妬と、大きな嬉しさが込み上がってきた。
『アホか。』
また、早く会いたい気持ちにさせてくれる、世界で一番好きな人。