Blood Lovers
「腹減った」
「え?
朝ごはん食べてないの?」
あれ、ヴァンパイアも普通に食事するのかな。
「…な、何?」
「ちょっと来い」
「えっ!?ちょっ…」
桐斗さんに手を引かれ連れてこられたのは、普段あまり人気のない理科準備室だった。
「き、桐斗さん…?
ってまさか…!」
「俺、腹減ってるって言ったよな」
「ち、近いです!
やめてくださいっ」
「黙れ」
「んっ」
ああ、まただ。
この小さな痛み。
決して許してはいけない行為なのに、身体が硬直してしまって拒むことができなくなる。
「…あ、やっ」
血が吸われていくのは、身体が痺れる感覚に近い。
そして、
「はぁ…っ」
「少し休んでおけ」
眩暈に襲われる。