自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
声のする方を向けば、多分身長140くらいのちっさい女の子。
傷んでない黒髪に、すっぴんの色白の肌。
長いスカートでヤンキー要素一切ない。
「何?」
「蘭子ちゃん。友達になってほしいなっ」
「……別にいいけど」
「やった~♪クラスで初めてお友達出来た!」
純粋そうな笑顔で笑った女の子。
思い付いた様にまた一人で話し出した。
「あっ、私の名前は若本ありす(ワカモト アリス)!よろしくね~」
「変わった名前……」
「へへっ!完全に親の趣味なの」
「いいと思うけど。あたしは」
「え?」
「個性あって人と被んないじゃん?」
それを言った瞬間、ありすは弾けるほどの笑顔であたしに抱きついた。
背低っ!!
てか、あたし一匹狼で十分なんだけど。
「明日からよろしくねっ!蘭子ちゃん!」
「ん。よろしく」
はぁー………
やっと帰れる。