殺戮都市
しつこいと言うべきか、粘り強いと言うべきか。


この日本刀を手に入れようという想いは凄まじい物を感じる。


「あ、あなたねえ!本当にいい加減にしないと……」


明美さんがボウガンを構えようとした瞬間、鬼頭竜二はそれを掴んで上に向けた。


「何度も同じ手が通用するかよ。これも貰ってやるから安心しろよ」


そう言って、強引にボウガンを奪い取ると、俺に向けて構えたのだ。


「な、何するのよ!返しなさいよ!」


「ほら、撃ち抜かれたくなかったら早くよこせ。俺は下手な脅しはしねえぞ。撃つと言ったら撃つ」


鬼頭竜二……こいつは本気だ。


生まれて初めてボウガンなんて物を向けられて、身体が震える。


だけど……まだ分かっていないのか。


「ちょっと、何か聞こえないかい!?」


バーコードも空気を読めよ。


助けてくれようとしてるのかもしれないけど、今はそんな嘘言ってても仕方がないだろ。


「三つだけ待ってやる。それまでに渡さねえと、テメェを殺す」


どのタイミングで明美さんに戻るんだ。


早く……早く戻れ!


「一つ……二つ……」


表情を変えもせずに、冷たい目を俺に向ける。
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