殺戮都市
「そんな名残惜しそうに腹を撫でていて、何が違うんだ?」


恵梨香さんに言われ、慌てて手を離した俺は、状態を起こして辺りを見回した。


俺の部屋……じゃないよな。


そうだよな、おかしな街に呼ばれて、おかしな事に巻き込まれて。


じゃなきゃ女の子が俺と一緒に寝てるわけがないんだよ。


下着姿の恵梨香さんから目を逸らそうと俯くと、寝ている女の子の衣類がはだけていて、こちらもまた下着が……。


「何なんだよ全く……」


そーっと、捲れたスカートを直し、ブラウスのボタンを留める。


「私達はどれくらい寝ていたのだろうな。二度ほど戦闘があったようだ」


窓際に歩き、ライダースーツを手に取る恵梨香さん。


やっと服を着る気になったか。


「そ、そう言えば、デパートを調べに行くんですよね。優の話だと二階が守りが堅いって」


「そうだな。まあ私一人で行くつもりだったが……少年はそう言っても付いて来るのだろう?だが、亜美と優はここで待ってもらう」


その方が……良いんだろうな。


亜美を連れて戦うのも厳しそうだし、優なんて戦おうとしているのを見た事がないし。


恵梨香さんにしてみれば、俺もまだまだなんだろうけど。
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