殺戮都市
「夜のままだ……おかしいな」
てっきり昼間を想像していたのに、これはどういう事なんだろう。
そんな俺の疑問も、奈央さんは慣れた様子で答えた。
「この街に太陽なんてないわ。私だってどれだけ見てないか……そんな事より、早く和馬達と合流しましょ」
「あ、はい」
先を行く奈央さんを背後から見詰めて、俺は妙に興奮していた。
かと言って手を出す度胸はなくて、ただ想像するしか出来ないんだけど。
これが生殺しってやつなのだろうと、身を持って感じた。
「あ、そうだ。真治君さ、武器を取り出せるか試してみた?10人に1人くらい、想像出来なくて隠れたままになる人がいるらしいんだけど」
「えっ!?あ……はい、やってみます」
シャワーを浴びる前に教えてもらった方法。
端末のメニュー画面を開き、武器から手を放したらどうなるかというのを変更したのだ。
デフォルトでは、手を放してしばらく経つと、自動的に持ち主の手に戻るようになっていた。
それを、手を放すと消えるように。
取り出す方法は結構アバウトで、その武器を想像しながら、空間から引き抜くようにすれば良い……との事だった。
てっきり昼間を想像していたのに、これはどういう事なんだろう。
そんな俺の疑問も、奈央さんは慣れた様子で答えた。
「この街に太陽なんてないわ。私だってどれだけ見てないか……そんな事より、早く和馬達と合流しましょ」
「あ、はい」
先を行く奈央さんを背後から見詰めて、俺は妙に興奮していた。
かと言って手を出す度胸はなくて、ただ想像するしか出来ないんだけど。
これが生殺しってやつなのだろうと、身を持って感じた。
「あ、そうだ。真治君さ、武器を取り出せるか試してみた?10人に1人くらい、想像出来なくて隠れたままになる人がいるらしいんだけど」
「えっ!?あ……はい、やってみます」
シャワーを浴びる前に教えてもらった方法。
端末のメニュー画面を開き、武器から手を放したらどうなるかというのを変更したのだ。
デフォルトでは、手を放してしばらく経つと、自動的に持ち主の手に戻るようになっていた。
それを、手を放すと消えるように。
取り出す方法は結構アバウトで、その武器を想像しながら、空間から引き抜くようにすれば良い……との事だった。