色のない世界
…………はっ?

正気か?

俺は初めての反応に頭がついていかなかった。

予想外。

まさに、その言葉がぴったり当てはまると思う。

「拓、本気で言ってんの?」

「お前に嘘ついて、どーすんだよ?」

「そうだけど…」

「それに、俺は琉の親父の友達じゃなくて琉の友達だぜ?親父とか関係ない」

初めてだった。

全てを知った上で、受け入れてくれた人。

拓…

俺はお前と知り合えて、本当に幸せだった。


.
< 130 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop