色のない世界
「琉にぃ、都築が!」

「どうした!?」

「無理矢理車に乗せられて…何処かに!ごめん、俺」

「いいわけは後で聞く。ナンバー位は覚えてんだろーな!?」

「それは!桜ヶ丘 い 〇〇―〇〇!」

「分かった。手配する。お前、一端こっちに戻ってこい」

「…うん」

ブチッ。

「門真!桜ヶ丘 い 〇〇―〇〇だ。直ぐに手配しろ!」

「かしこまりました」

「ゲス野郎ども、こっちの情報網ナメんなよ…」





兄貴に電話をして説明をした。

いつも、ふざけてばかりいるけど、やる時はやる。

雑に扱うけど、そこは信用している。

「やっぱり、勘当たるな〜。分かった。じゃ、俺は妹にあたってみるわ」

「あぁ、頼む」


ツーツーツー。


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