サヨナラと秘密を用意して。


帰宅したら春ちゃんはご機嫌ななめで、

「どうしてこんなに遅いの?電話でなかったのはなぜ?」

質問攻めにあう。

「ごめんなさい。ちょっとのみ過ぎちゃって店で休んでたの。
携帯も裏に置いたままだったから、ごめんね」

「ふーん。まぁいいけどさ。ご飯どうするの?」

「簡単にすぐ作るよ。ちょっと待ってて」

急いでご飯を作り始める。
それでも野菜をたくさん使った料理。

できた料理を持って春ちゃんの所にいく。
あいかわらず、美味しいのか美味しくないのか、はっきり
言わないけど、口に合わない時は一口でやめてしまうから
大丈夫だったのだろう。

「あお、飲み過ぎて、食べれそうにないからシャワー浴びてくるよ」

そう言って逃げた。

平常心を取り戻さなくては。


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