鎖恋-僕たちクズですー
次の日・・僕は猛烈なキックの衝撃で目が覚めた。

「うぅ・・・っ」

「ちょっと・・今触ったでしょ?」

「は?」

「もーー・・。ココ!」

僕の手のひらにおさまっていた真奈の胸。

「はっごめん。」(なんだ・・まだ許さないのか)心の中で僕はつぶやく。

「ダメなのー。まだ」

真奈は相変わらず許さない姿勢。意外と頑固だ。

遅めの朝食。

僕たちはテレビを見ながらコーヒーをすする。

「仕事・・どうすんの?」

「うん。」真奈はうつむく。

「一緒に探す?」

「いいよ」

「そっか。」

こんなやり取りをしばがら半日は過ぎていた。

「ごめん・・僕、バイト」

真奈は台所に背を向け後片付けをしていた

長い髪を無造作に束ねていたが

ゴムもずり落ちそうなくらい・・ちょっとやつれていて

今の真奈の背中は疲れているようで・・

独りにするのが心苦しい僕

「だいじょうぶだから」

真奈はそんな僕にきづかってそう言ってくれた。

「おう」

僕は玄関を後にした。

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