恋の神様はどこにいる?
私と志貴は、両思い? 志貴を落とすのに大成功したということでOK?
さっきまで支離滅裂だった頭の中が更にエスカレートしていき、志貴の背中に腕を回すと志貴と同じだけギュッと抱きしめた。
「私、志貴のこと諦めなくてもいいんだよね? これからずっと、志貴のそばに居てもいいんだよね?」
「当たり前だ。四年もおまえのこと想ってたんだからな。俺がおまえのことを、絶対に離さねーよ」
「うん」
そっかぁ。志貴ったら私のこと、四年も前から想っててくれた……。
うん? 四年前? それって何かの間違いじゃない?
だって私が志貴と出会ったのは、まだ四週間前で。その時は意地悪なことばかり言って、私のことバカ呼ばわりしてたじゃない。
好きなんて素振り全く見せないで、罰だとか何とか言って何回もキスしちゃってくれて!!
「この、馬鹿志貴!! 全然話が見えてこないじゃない!! ちゃんと全部話してよ。私も聞きたいこといろいろあるし」
志貴の腕の中でジタバタ暴れると、今度は両腕を頭の上に取られ壁に背中を押しつけられた。
「おまえ、誰に向かって馬鹿って言ってんだ? あん?」
出た、ヤンキー志貴。
志貴って学生の頃、絶対グレてたでしょ? 今度千里さんに聞いてやるんだから。
これが四週間前なら、怖くて怯んでいるところだけど。志貴の気持ちを知ってしまった今は、さほど怖さを感じなくて。
これも一種の照れ隠し? なんて思ってしまう。