水の国のメロディー
「そこまでにしてやんな。それより排除が先決だろ。」

俺はズカズカとそっちの排水溝掃除を始める。

「チィ、また鱗なしか。まあいい。サッサとやれ!!」

兵士は去って行った。
鱗なしは俺のこと。
何故か腹と足の太もも部分にしか、しかもうっすらとしか生えていないためそう呼ばれる。

「ありがとう、ウロナシ。」

「サッサと消そう。子供達の器官に入ったら一大事だ。」

名前なんて制度がないため、特徴を文字って呼ばれる。
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