愛情の鎖

それでもモゾモゾと後ろに下がり力一杯抵抗しようとすると、


「下手な抵抗はやめろ。余計追い詰めたくなるだろ。俺はな、仕事柄逃げられると追いたくなるし、抵抗されると維持でも俺の腕で落としたくなるんだよ」

「な、によっ、その歪んだ理屈……」

「お前が知りたいて言ったんだろ?俺がどういう人間かって、悪いが狙った獲物は逃がさない。俺に捕まった以上はそれなりの覚悟をしておけよ」


どんな覚悟なのよ!と、思わず突っ込みを入れたかったけれど、また……、唇を塞がれた。

悔しいけど何も言えなくなってしまう。

どうしよう、無理。このままだと本当に流されてしまいそう……





「…っ………」


するとコウさんの唇が滑るように私の首筋に落ちた。

そのまま吸われるようにチクッと刺激を与えられると、嫌でも口から甘い吐息がこぼれ落ちてしまう。

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