愛情の鎖
「コウさん好きです…」
思わず声に出そうになったけれど、急に恥ずかしくなった私はそれは胸の中に留め、変わりに彼の手を後ろからギュッと握った。
きっとコウさんなら何されてもいい…
そう思えるほど、気付けば彼への思いがますます大きくなっている自分。
「ほら、行くぞ」
そのまま手を引かれ、玄関まで行くとコウさんが何気なく止まり、ポツリと言った。
「安心しろ、俺がついてるから」
「えっ?」
「不安なんだろ?外に出ることが」
振り返ったコウさんに、緩んでた頬が下がる。
「いざというとき時は俺がいる」
「…あ、はい……」
いざ、という時、それは宗一郎さんが何かアクションを起こした時のことだ。そして何かあった時はコウさんが守ってくれるという意味なんだと思う。
やっぱりコウさんは私の胸の内を全部分かってる。
私の不安も何もかも全てお見通しのようだ。