神聖魔法団【下】
バシッ
「いって!」
筆箱で黎兎の頭を叩いた。
「なにすんだよ!?」
「バカにした罰」
「そう思ったんだから仕方ないだろ?
すぐそうやって暴力振るうから怖いわ~」
そう言って身震いの真似をする黎兎。
もう1発叩いてやろうか。
そう思い、筆箱をもう1度持ち直した時、
「あ!今日私、小母さんと約束あったんだった。
ごめん、先帰るね。ばいばい!」
天音が急ぎながら教室を出て行った。
「あ、うん。ばいばい」
「おーう」
私たちだけが教室に残された。
叩く気力も失せた・・・。
「俺たちも帰るか」
「そうだね」
変な沈黙があった末、私たちも帰ることにした。
明日行きたくないなーと思いながら。