神聖魔法団【下】
そう聞こえたのと同時に
「炎虎!!!」
炎虎が上空から叩き落とされるのが見えた。
ヤバい、動こうと足に力を入れたが痛みが強く動けない。
皆が息を呑む音が聞こえた。
目の前で仲間が危ない目に遭っているのに何も出来ない。
悔しくて唇を噛み締めた。
落ちる寸前、思わず目を伏せてしまった。
嫌な音が響く。そう思った。
だけど、一向に音が聞こえない。
恐る恐る顔を上げてみると
「・・・・!!」
黎奈が受け止めていた。
「いったぁ~。炎虎大丈夫?」