神聖魔法団【下】
特に食べる気もしなかったから冷蔵庫から水だけを取り出し、家から出た。
相変わらず暑いな。
汗で制服がベタベタして気持ち悪い。
これだから夏は嫌いだ。
イライラさせる。
この暑さから逃れるために急いだ。
「あっちぃ」
やっと着いた。
自転車から降り、中に入る。
ここも暑い。
やっぱ部屋にしかクーラーは効いてないのか。
急いで目的地の部屋に向かう。
それにしても夏休みだからなのか人がいない。
静かなのもなんか新鮮だな。
そんなことを考えていると目的地に着いた。
ここに来たのは2週間振りだな。
思い出がつまってるからこそ辛い。
だけど、逆に
思い出がつまっているからこそ来たい。
後者の気持ちが勝って俺は今ここにいる。
細く息を吐くと、ゆっくりドアを開ける。